ダマタイ

騙されて(語弊)タイに出向になった私の奮闘記

軍事クーデターが宣告されました。

記事公開後、文体統一の為修正をいれています。

2014年5月22日 17時。*1
陸軍司令官及び参謀により会見が開かれ、軍事クーデターが宣告されました。

まぁ、やっぱり何があっても不思議じゃなかったですね。

私が気づいたのがスタッフからの話で、ほぼタイムリーでした。*2
上長も社長もいなかったので副社長に話を持って行きましたが、
副社長は「で、どうするの?」と私に聞き返すので呆気にとられてしまいました。*3

もうニュースとしては古いですが、その日の内に立て続けに下記情報が舞い込んできていました。

  • 代理首相を追放して軍が政府掌握
  • 夜間外出禁止令が発令 22時 - 05時
    • 上記により、電車21時に止まることが発表される。
    • 出入国者の夜間移動に混乱が出たらしい。
      • その後、例外が発表。 出入国者の他、夜勤者等も証明ができれば免除という形に。
    • 聞いた話だと結構な罰金額らしい。*4

正直この日はもうこれ以上何も事態は動かないだろうなと思いました。

なぜならここ数か月のタイはデモが開催されて、小競り合いはずーっと続いているけれども、暴動が起きているわけではないからです。
軍隊が掌握し、即ドンパチ発生するという展開以外では、軍隊がドンパチやる相手が存在しません。
一応警戒するに越したことはないと思いつつ、いつも通りだろうという予測でした。
実際にそれは正しく、その日はいつもより店じまいが早い以外はやはり普通でした。

一晩開けた昨日は出張でほぼバンコクにいませんでした。
バンコク郊外では軍を見かけたなんて話も聞いていましたが、
私は車で移動していたものの、結局見ていません。
渋滞していましたが、検問等もなく、無事にバンコクに戻ってくる事ができました。
ただ夜間外出禁止令が郊外から戻ってくるにはとても良い迷惑でした。
帰りの時間が渋滞で読めないというのはよくあることなのですが、
部下も連れており、そして運転手も時間までに帰らせないといけない手前、
この異常事態は私には相当なストレスになりました……。

今日は二日経って最初の週末です。
昨日の疲れを引きずって最悪の体調ですし、
私は最速で何か起こるとすれば、金曜夜からこの週末にかけてだと思っていました。

公式には公平だと言っていますが、結局のところ軍も司法も反政府側の組織です。
現政府側であるUDD(赤シャツ隊)は地方の農民が大部分であり、
彼らが大挙して暴動を起こすのであれば多少準備が必要になります。
早ければ今週末、きちんと用意するなら来週末ぐらいか……そんな考えでいます。

結局のところ、今日を過ごした感じでは特に事態が進展した感じはありません。

インラック首相 元首相 修正時刻 2014-05-25 00:45が捕獲*5されているらしいですし、
UDD側や反政府デモ隊の首謀者も抑えているようなことも話に出ています。
軍としてはあくまでも軍事力による国家転覆ではなく、事態収拾が目的であると伝えたいのかなと思います。
まぁ六年前同じ事やって諸外国から大ブーイングでしたから、全く同じ轍は踏まないという意思表示なんではないかと思います。*6

報道規制の話も出ていますね。
相変わらずタイ放送局は制限がかかっていてますが、
国外放送のNHKワールド等は見る事ができています。
国内放送もたまに軍が検閲しおわったコンテンツは流れているようですが、
基本的にはどの局まわしても*7同じ“治安維持のためただいま制限中!”と言った感じの静止画が映るだけです。

最後に。
私は「今のところ大丈夫」とは言っていますが、決して安全であると言う気はありません。
もし私の知人が個人的な用件で今タイに来ようとしている場合、私は止めると思います。
戒厳令が出たあたりから思っていることです。
私の記事を見て「なんだ大したことないんだ」と安易な気持ちで来泰することは、推奨していません。

また何かあれば記事に残そうと思います。


記事中に訂正語を残しておいたのは、私の無知を残しておこうというだけです。
語尾の統一のためにもっと修正していますが、大筋言いたいことは変えていません。

*1:なんで私が戒厳令について書いた翌日起こしますかね。

*2:そのスタッフがなんですぐに気づいたかって考えると課長としては憂鬱。

*3:部下に君はどうすべきと考える?と聞くのは聞き方とタイミング次第だなと痛感。

*4:情報源が居酒屋であった調子のよいおっさんだったから何とも言えないが。

*5:出頭命令に応じ、監禁というのが近いようですが

*6:同じ考えでクーデターをしないのではと思っていたのですが、結局クーデターは起こしてしまいましたね。

*7:今の人はきっと不思議だよね、チャンネルをまわすという表現